がんに罹患することによって、生命の危機を感じ、感情が揺さぶられる中で、選択を短期間で迫られ、見知らぬ情報の理解を必要とし、1・2度会っただけの専門職と人間関係を築かなければならない状態に突然陥ります。

そのような患者さんとの『相談』は何を求められ、どのようなことができれば十分と言えるのでしょうか。

詳細な情報？、丁寧な説明？、安心できるような対応？、具体的な対処方法？・・・・。

患者さんのどんな相談に、どの程度答えることができれば十分とされるかは明確ではありません。

また全国のがん相談支援センターで受ける相談は、医療のこと・生活のこと・気持ちのこと・遺伝や妊娠のこと・仕事や経済的なことなど多岐にわたります。どのくらいの患者さんに、どのくらいの質の相談を提供することができれば良いのでしょうか。

インターネット情報だけでなく、AIも活用できるようになった現在、専門職や経験者が行う『相談』全般に関する意義をもう一度考え直す機会になればと思っています。

（NPO法人がんと暮らしを考える会　理事長　賢見卓也）

2000年以降、がん医療と医療制度の急激な進歩に伴い、『相談』の場所も多様化しています。

がん相談支援センターだけではなく、病院・病院外の患者支援施設・電話相談・患者団体での相談など、様々な場においても相談が行われています。

相談の場の特徴を踏まえ、患者さんの困りごとを多角的に拾いあげるような参加型の意見交換ができればと思っています。

ビデオオン・音声オンの状態でご参加ください。
（NPO法人がんと暮らしを考える会　理事長　賢見卓也）

※講義内容、意見交換の場面はすべて録画いたします。
※録画内容は、後日NPO法人の会員のみが視聴できるようになります。

※ZOOMのURLは、1週間前までにメールにてお送りいたします。